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安全靴の耐久性能

 

耐衝撃性能

【日本産業規格(JIS T 8101)が安全靴に求める基本性能】

耐衝撃性能とは、つま先部に重量物が落下した時に、その衝撃から着用者のつま先を守る性能のことです。
日本産業規格JIS T 8101においては、2020年の改訂によって超重作業用(記号U)、重作業用(記号H)、普通作業用(記号S)、軽作業(記号L)の4種類に分類されており、使用用途に合わせてご選択頂くための基準となっています。尚、我が国においては普通作業用が最も汎用的に使用されています。

 

耐衝撃性能図

耐衝撃性能試験は、製品の先しんを含むつま先部を切り取った試料を試験機に装着し、質量20kgのくさび形の鋼製ストライカを種類ごとに指定された高さから自由落下させ、衝撃により変形した先しんと中底とのすきまの寸法を測定し、既定値をみたすかどうかを調べます。

 

 

耐衝撃性能

 

【耐衝撃性及び耐圧迫性試験時の中底の先しんのすき間】

耐衝撃性能

 

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耐圧迫性能

【日本産業規格(JIS T 8101)が安全靴に求める基本性能】

耐圧迫性能とは、つま先部に重量物が乗りかかった時に、その荷重(圧迫力)から着用者のつま先部を守る性能のことです。 日本産業規格JIS T 8101においては、2020年の改訂によって超重作業用(記号U)、重作業用(記号H)、普通作業用(記号S)、軽作業(記号L)の4種類に分類されており、使用用途に合わせてご選択頂くための基準となっています。尚、我が国においては普通作業用が最も汎用的に使用されています。

 

耐圧迫性能図

耐圧迫性能試験は、製品のつま先部を残して甲被の部分を切り取った試料を試験機の平行加圧盤の間に装着し、規定の圧迫力になるまで徐々に圧迫した後、力を解放し、圧迫により変形した先しんと中底とのすきまの寸法を測定し、規定値を満たすかどうかを調べます。

 

耐圧迫性能

 

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表底のはく離抵抗

【日本産業規格(JIS T 8101)がクラスIの安全靴に求める基本性能】

表底のはく離抵抗とは、クラスTの安全靴において表底と甲被の接着強度を表します。 日本産業規格JIS T 8101においては、2020年の改訂によって超重作業用(記号U)、重作業用(記号H)、普通作業用(記号S)は300N以上、軽作業用(記号L)は250N以上のはく離強度が求められています。

 

表底のはく離抵抗
超重作業用
記号U
重作業用
記号H
普通作業用
記号S
軽作業用
記号L
はく離抵抗
300N以上
はく離抵抗
250N以上

 

表底のはく離抵抗試験は、表底と甲被のつま先先端部を試験機でつかみ、互いに反対方向に100±20mm/minの速度で引っ張り、その結果をならしてはく離強度を求めます。

 

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漏れ防止性能

【日本産業規格(JIS T 8101)が総ゴム製安全靴に求める基本性能】

漏れ防止性能とは、クラスUの安全靴において、水が靴内部に滲み込むことを防ぐ性能のことです。 日本産業規格JIS T 8101では、水中に入れたクラスUの安全靴に内圧が8kPaになるまで空気を送り込み、気泡が連続して出ない性能が求められています。

 

漏れ防止性能

漏れ防止性能試験は、靴試料の履き口を空気の送付管を取り付けてから密閉し、その履き口までを水槽に浸した後、靴試料に内圧が8kPaになるまで空気を送り込み、気泡が連続して出ないことを確認します。

 

 

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耐踏抜き性能

【日本産業規格(JIS T 8101)が安全靴に求める付加的性能】

耐踏抜き性能とは、くぎなどの鋭利なものが表底を貫通し、足裏に損傷を与えることを防止する性能のことです。 日本産業規格JIS T 8101では、この付加的性能をもつ靴には、表底に垂直に立てた試験用くぎに1100Nに達するまで圧迫力を加えて、釘の先端が完全に貫通していないことが求められています。

 

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耐踏抜き性

耐踏抜き性試験は、表底と垂直に立てた試験用くぎに圧迫試験機により徐々に圧迫力を加えてゆき、くぎが貫通したときの力を測定します。

試験用クギ 耐踏抜き性

 

 

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かかと部の衝撃エネルギー吸収性能

【日本産業規格(JIS T 8101)が安全靴に求める付加的性能】

かかと部の衝撃エネルギー吸収性能とは、歩行時などにかかと部に加わる衝撃を靴底などに吸収させ、足への負担を軽減させる性能のことです。
日本産業規格JIS T 8101では、この付加的性能をもつ靴は、吸収エネルギーが20J以上であ ることが求められています。

 

かかと部の衝撃エネルギー吸収性

かかと部の衝撃エネルギー吸収性試験は、靴内部のかかとの中心部に鋼製治具を当て、50Nから5kNまで徐々に圧迫力を加え、その時の力-変位曲線から吸収エネルギーを測定する。

 

 

 

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足甲プロテクタの耐衝撃性能

【日本産業規格(JIS T 8101)が安全靴に求める付加的性能】

足甲プロテクタの耐衝撃性とは、先芯では防護できない足甲部をプロテクタで覆うことにより、落下物から着用者の足甲部を防護する性能のことです。
足甲プロテクタには、製品に最初から固着されている「固着式」と靴紐などを利用して後から装着する「着脱式」があります。
日本産業規格JIS T 8101では、この付加的性能をもつ靴は試験用靴型を装着した製品の甲部に100Jの衝撃エネルギーを加えた時に、衝撃により変形した試験用靴型の甲部のすきまは25mm以上であることが求められています。

 

足甲プロテクタの耐衝撃性

足甲プロテクタの耐衝撃性試験は、質量20kgの円柱状の鋼製ストライカを100Jの衝撃エネルギーとなる高さから自由落下させ、衝撃により変形した試験用靴型の足甲部のすきまの寸法を測定し、規定値を満たすかどうかを調べます。

 

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耐滑性能

【日本産業規格(JIS T 8101)が安全靴に求める付加的性能】

耐滑性能とは、滑りによる転倒事故を防ぐための性能のことです。 日本産業規格JIS T 8101では、2020年の改訂によってこの付加的性能をもつ靴には靴底の動摩擦係数が区分1(F1)では0.20以上0.30未満、区分2(F2)では0.30以上であることが求められています。

 

耐滑性

耐滑性能試験は、グリセリン水溶液を塗布しステンレス板の上に靴試料を起き、上部から500Nの荷重を負荷させた状態でステンレス板の床をスライドさせ、その時の摩擦力から動摩擦係数を測定する。

 

 

耐水性能

【日本産業規格(JIS T 8101)が安全靴に求める付加的性能】

耐水性能とは、クラスTの安全靴において、水が靴内部に滲み込むことを防ぐ性能のことです。日本産業規格JIS T 8101では、靴を水槽中に設置した屈曲試験機に取り付け、毎分60回の速度で80回屈曲したときの靴内部の湿った部分の総面積が3cm2未満であることが求められています。

 

耐切創性

【日本産業規格(JIS T 8101)又は日本産業規格(JIS T 8108)が安全靴又は作業靴に求める付加的性能】

 

耐切創性とは、安全靴又は作業靴の切断に対する抵抗性のことです。 JIS T 8125-3の試験方法に従い、靴を締め具で固定し、靴内部にサイジングボディを挿入し、革の左側、甲部、脚の前面、及び安全靴の場合は先芯の左側について、チェーンソーで切断試験をおこなったとき、試験片にカットスル―が生じてはならない。また、耐切創性をもつ作業靴は、耐踏抜き性についても要件に適合しなければならない。

 

電気絶縁特性

【日本産業規格(JIS T 8101)又は日本産業規格(JIS T 8108)が安全靴又は作業靴に求める付加的性能】

 

電気絶縁特性とは、クラスUの安全靴又は作業靴に高電圧を印加したときの絶縁性能(帯電性能)のことです。 JIS T 8010の試験方法に従い、靴を試験機に装着し、絶縁靴の種別に応じた試験電圧を印加したとき、1分間通電しないことが求められています。

 

靴底の高温熱伝導性

【日本産業規格(JIS T 8101)又は日本産業規格(JIS T 8108)が安全靴又は作業靴に求める付加的性能】

 

靴底の高温熱伝導性とは、高温の床面からの安全靴又は作業靴の断熱性能のことです。サンドバス中に設置した150℃の熱盤上に靴試料を置き、規定部位まで砂を入れ、中底の初期温度から22℃上昇するまでの時間が区分1(HI1)では20分以上、30分未満、区分2(HI2)では30分以上であることが求められています。

 

靴底の低温熱伝導性

【日本産業規格(JIS T 8101)又は日本産業規格(JIS T 8108)が安全靴又は作業靴に求める付加的性能】

 

靴底の低温熱伝導性とは、低温雰囲気中の安全靴又は作業靴の断熱性能のことです。断熱津低温槽中に設置した靴試料に鋼球を挿入し、中底の初期温度から10℃低下するまでの時間が区分1(CI1)では20分以上、30分未満、区分2(CI2)では30分以上であることが求められています。

 

表底の耐高熱接触性

【日本産業規格(JIS T 8101)が安全靴に求める付加的性能】

表底の耐高熱接触性能とは、表底を高熱物体に接触させたときの耐溶融性能のことです。300℃の銅盤の下に試験用プレートを挿入し、20kPaで60秒加圧ししてから取り出し、室温まで冷却した後、直径10mmの丸棒に沿って試験プレートを曲げたときに試験片の表面に溶融、焦げ、亀裂又はひび割れがないことが求められています。

 

表底の耐燃料油性

【日本産業規格(JIS T 8101)又は日本産業規格(JIS T 8108)が安全靴又は作業靴に求める付加的性能】

 

表底の燃料油に対する耐久性能のことです。表底試料を23℃に調整したイソオクタン中に20時間浸せきし、取り出した後体積変化率を測定したとき、体積変化率が−12%〜+12%であることが求められています。

 

甲被の耐燃料油性

【日本産業規格(JIS T 8101)又は日本産業規格(JIS T 8108)が安全靴又は作業靴に求める付加的性能】

 

甲被の燃料油に対する耐久性能のことです。甲被試料を23℃に調整したイソオクタン中に20時間浸せきし、取り出した後体積変化率を測定したとき、体積変化率が−12%〜+12%であることが求められています。

 

着用耐久性

【日本産業規格(JIS T 8101)又は日本産業規格(JIS T 8108)が安全靴又は作業靴に求める基本性能】

 

靴底の中間層にゴム、ポリウレタン以外の素材を使用する場合の着用を想定した劣化条件に対するつま先部の防護性能の耐性のことです。靴を60℃、80%RH条件下での老化試験を行った後に衝撃試験及び圧迫試験を行い、中底と先芯とのすき間寸法の規格値が規格値を満たし、且つ先芯の割れやフェザーライン部に剥がれが生じないことが求められています。

 

 

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